Bさんもやはり60歳台後半のとても上品な奥様です。数年前、脳出血を罹患し、右半身が不自由です。私が、松戸に移転する前の柏の事業所では、週に1-2回ご自宅まで往診していました。
脳梗塞の後遺症に対するリハビリは永久的に行っても差し支えないといっていいでしょう。其れくらい脳というのは実にデリケートな部分であり、一度ダメージを受けると修復がきわめて困難です。
足が不自由になるとどうしても外出がおっくうになり、生活の活動量、活動範囲に制限が生じます。その結果肥満になりやすいです。
Bさんも病気をされる前と比べて20キロぐらい太っちゃったと残念がっておられました。また、延々と繰り返されるリハビリに時々モチベーションの低下も見られました。
そんなおり、私は、気分転換もかねてうちは、医療機関ですので、介護タクシーを利用されて、痩身も一緒に行ってみませんかとお声掛けをしたところ、大変喜んで頂き、毎週通院を楽しみにされています。
聞くところによると、病気される以前はエステも大好きで時々行かれていたそうです。現在のお気持ちとして、とても段差のある階段や障害の多いところを移動する自信がないとのことでしたが、介護タクシーを利用できることや、当院はフロアーも広く、トイレも障害者対応に設計されており、玄関先はバリアフリーに設計されている旨をおつてすると、私の話に身を乗り出して興味を持って頂けたご様子でした。
2時間のプログラムの中にリハビリと痩身を行っています。
痩せるという新しい目標を取り入れたことにより、リハビリの意欲も同時に高まっているようにお見受けします。
年齢になく、もっと健康になりたい、もっと痩せて美しくなりたいというのは全ての女性に共通した本質ではないでしょうか。

